タリアセン・ウエスト

AND2007-02-19

アメリカでの仕事が全部終わった翌日は丸一日フリー。まずはフェニックス近郊で唯一とも言える文化的観光スポット、タリアセン・ウエストに向かう。

フェニックス市街から車で1時間強、サボテンだらけの砂漠の中に忽然と現われるタリアセン・ウエストはアメリカで最も有名な建築家フランク・ロイド・ライトが1937年に建てた、彼の住居兼学校である。


ライト独特の長い水平線が多用された天井の低い建物だが、低い椅子に座ると窓から見える風景も自然と横長に切り取られ不思議と落ち着く。彼が旧帝国ホテルの設計で日本に滞在した後だけにそこかしこに日本風、アジア風のものが見受けられるのも日本人としてはなかなか面白いし誇らしいもんですな。


フェニックスコヨーテズVSアナハイムダックス

AND2007-02-17

ちょっと意外ではあるがアリゾナの州都フェニックスは人口150万、近郊まで含めると300万にも及び全米でなんと第6位。特に最近爆発的に増えつつある人口は現在ラスベガスに次いで全米で二番目の増加率を誇るらしい。
そんなわけで当然のごとくフェニックスには四大プロスポーツのチームが全て揃っている。中でもバスケットボールのフェニックス・サンズは今年絶好調。すでにチャンピオンリング争いは同じく絶好調のダラス・マーベリックスと二つに絞られたかのような気の早い見方もあるらしい。
できればもちろんサンズの試合を観たかったのだがこの週はちょうどオールスターウィークで試合無し。それならばと仕事を終えた後、NHLアイスホッケーのフェニックス・コヨーテズの試合を見に行く事に。コヨーテズのホームアリーナはサンズのアリーナとは異なり、最近できたばかりのジョビングドットコム・アリーナ。ジョビングドットコムとはアメリカの求人情報サイト。こちらのアリーナはほとんどネーミングライツですな。

強いサンズと違ってコヨーテズは地区でも最下位争い中のため客席は空席も目立つから当日券でもかなりいい席。弱いチームにあって一番のスターはチームの共同オーナーでもあるヘッドコーチのウェイン・グレツキー。アイスホッケー史上最高のスーパースターが紹介されるとやっぱり一番の歓声が上がってました。

しかしNHLは以前にも何度か生で見た事はあるがとにかく面白いったらありゃしない。スピード感は凄いし激突の迫力もたまらないし、お約束の殴り合いも飛び出すし。テレビだとこの面白さの一割も伝わらないんだよねえ。生のNHLは絶対のオススメです。

試合の方は地区首位のダックスを迎えてコヨーテズが大善戦。先制されるもその後4点連取して一時は3点リード。ホッケーの3点はほぼセーフティーリードにも近いのでアップセットの予感に会場はかなり盛り上がるが、さすがに相手は首位チーム。立て続けに二点返され好セーブ連発のGKも終了間際に力尽きついに同点。延長戦の末大逆転負けに終わる。
グレツキーさんもアタマ抱えてました。

今年もフェニックスへ


去年に引き続き今年もフェニックスへ出張することに。福岡→成田→サンフランシスコ→フェニックスと乗り継ぎ丸々一日かけてフェニックスへ。今回の飛行機はとっても優秀でエコノミークラスだと言うのに好きな映画が好きなときに観られて一時停止も早送りも巻き戻しもできると言う完全オンデマンドシステム。しかも映画のセレクションも新作から古い名画までかなり幅広くオールザキングスメン、キンキーブーツ、ローマの休日と三本こなすうちにわりと苦も無く成田サンフランシスコ間を消化。素晴らしい。

アメリカに着けばまずはお約束のステーキというわけで去年も行ったTexaz Grill.
これぞアメリカ!のでかいTボーンで「特定危険部位」もものともせずアメリカンビーフを堪能。

グラミー賞2007生中継&世界最速のインディアン

朝からWOWOWでグラミー授賞式の生中継を見る。オープニングの再結成ポリスのロクサーヌに始まり綺羅星のごときアーティストたちの揃い踏み。やっぱりアメリカの底力だねえ。個人的に印象に残ったのはビヨンセメアリー・J・ブライジ、そしてジェームス・ブラウンの IT'S A MAN'S MAN'S MAN'S WORLDを絶唱したクリスティーナ・アギレラ。そうそうイーグルスのDesperadoを歌った最優秀新人キャリー・アンダーウッドも良かったねえって全部女性ですな。
そして主要部門を総なめしたのはこれも女性トリオのディクシー・チックス。保守的なカントリー音楽の世界にいながら4年前に公然とブッシュを批判して全米から大バッシングを受けた彼女達が今やこんな事になるんだから…。良くも悪くもこれがアメリカだねえ。

それでもすっかりディクシー・チックスが気に入ったもんで早速タワーレコードへCDを買いに行きついでにソラリアで映画「世界最速のインディアン」を観る。
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これがまた良い。アメリカの一番良いところだけを抽出したような映画だが観ていて無条件に幸せになれる。ハンニバル・レクター博士から180度違うキャラクターを演じるアンソニー・ホプキンスはやはり名優。だって全く演技に見えないんだもの。しかしあんたもて過ぎやで。

てなわけであんまり好きじゃなかったアメリカを一日かけてすっかり好きになったところで明日から一週間、去年に続きアメリカへ行ってきます。

ポッコリ

以前ちょくちょく大阪でつるんで遊んでいた現在東京在住の男が、仕事がてら福岡に遊びに来たのでまずは飲みに行くことに。大名あたりでお約束のウマい魚を食わせてひとまず満足したがまだ宵の口。「福岡のライブハウスに行ってみたい」という彼のご希望を受けて近くの照和を覗いてみることに。

ところがこれがびっくり閑古鳥、客はわずかに一人だけ。まあそれも面白かろうと席に着き、ステージと世間話しながらほぼマンツーマン体勢での弾き語りでこのステージゆかりのチューリップや陽水などの曲を聴く。すっかりなごんでしまったところで外に出るがやはり不完全燃焼。それではもう一軒、今度は新しいところにと長浜公園の方へ向かってみるがあいにく今日は軒並みやってない。唯一開いてたのはクラブ系。こんなところに入るのは何年かぶりだが良い機会なのでオヤジ2人で突入してみる。指三本立ててYO!YO!とか言ってるヒップホップなヤツらだったら一杯飲んですぐに退散しようと思っていたがこれが意外や意外。ギター一本弾き語りの不思議ちゃんな女の子とかドラムにベースにギター2人の超絶技巧のインストバンドとか次々出てくるバンドはなかなか面白い。中でも度肝を抜かれたのは「ポッコリ」と言うバンド。

背中に掃除機を背負ってゴーストバスターズばりにフロアに出てきたと思ったら吸い込み口にいろんな物を突っ込んで音を出す。リズムはシーケンサーを入れた任天堂ゲームボーイが担当。80年代テクノみたいなピコピコビートに乗せて絶叫する掃除機の吸い込み音はフリージャズのオーネット・コールマンをほうふつとさせるなんて言ったら心ある人の逆鱗に触れそうだがとにかく無茶苦茶アバンギャルドでかっこいい。まあ聴く人によってはただのノイズでしか無いとは思うけど…


音はこちらで聴けるけどhttp://www.myspace.com/poccoliやっぱり生で見ないとこの凄さは1%くらいしか伝わらないでしょうねえ。いやあいいモン見たわ。たまにはこう言うところにも来ないといかんねえ。

新生飯店@天神


昼休みにジュンク堂まで資料探しに行ったついでに新生飯店で昼麺。ここではほとんどの人がチャンポンか皿うどんを頼んでいるが、たま〜に見かける味噌うどん、ダル麺なんていうメニューがひじょ〜に気になっていた。てなわけで味噌うどん(壁のメニュー表記は「味そうどん」)。つまりはいわゆるジャージャー麺で、茹でたての麺の上にキュウリと茹でモヤシを乗せ、その上から中華鍋で炒めた味噌ダレがかかって出てくるというわけ。しかしこれがよくあるジャージャー麺とはちょっと違う。挽き肉ではなく包丁で刻んだ肉を使い、赤味噌が効いて甘めのどろ〜っと粘度の高いタレがたっぷりとかかってくる。味はむしろ本場中国で食べる炸醤麺(ザアジャンメン)に近いし、どばぁ〜っと多目にかけられた熱々のタレは何となくハヤシライスのソースも思わせる。このタレを白飯にかけてもきっと美味いだろうねえ。
最初に想像していたよりもかなりオリジナリティの高い一品でしかも予想以上の美味さ。こりゃ一本取られましたぜ。

七半@清川

AND2007-01-29

清川の仕事先の近所にある洋食屋、七半。いわゆる「洋食屋」が意外に少ない福岡では貴重な存在で二三回行ったことはあったが実はいまひとつピンと来なかった。しかし冬場のカキフライを食べてみたらこれが大ヒット。大粒でジューシー、揚げ具合もドンピシャ。これはいいですねえ。今のところ福岡で食べたベストカキフライかも。
ノロウイルスがらみでこの冬は一時期スーパーの店頭からも牡蠣が姿を消していたが牡蠣好きとしてはますますガンガン食わねばなあ。ストップ・ザ・風評被害