そば旬菜 薬院なかむら@渡辺通

AND2006-11-10

午後からの薬院での仕事の前にさくっと何か食べようと思って歩いていると「新そば」のノボリが目に飛び込む。最近良くある蕎麦懐石って感じの店で今まで雰囲気的に何となく食指が動かなかった薬院なかむらだが今回は試しに一度と入ってみる。昼時、店はほぼ満席だがカウンターにわずかに空き有り。
せっかくだからと900円の十割せいろ。ひきぐるみらしくぽつぽつと小さな黒い点が見える蕎麦は、十割らしからぬコシ強のツルツル麺。個人的な好みとはちょっと違うがこれはまあすきずきでしょう。蕎麦の味と香りはそれほどでもないがまあまあ文句はないデキ。
しかしびっくりしたのがそばつゆ。西日本で良く見かける甘めのつゆなら何も驚かないのだが、こちらではかえしを使った黒々とした辛い汁。だからと言って驚くには当たらない。驚いたのは東京風の辛い汁なら鰹だしベースってのが普通のところを、ここのは昆布の香りやわずかな酸味までギンギンくるほどの強烈な昆布だしなのだ。しかも辛いし。こんなそばつゆは昆布だしの牙城関西でも見た事ない。なんか最後まで強烈な違和感…。これも好き好きなんですかねぇ?ああ驚いた。