吉野@三十三間堂裏

AND2006-09-29

今週末は久々に京都のヨメさんの実家へ。その前に京都で昼飯ってわけで京都のお好み焼きを食いに行くことに。当たり前ではあるけれど京都の人がみんな湯豆腐やら湯葉料理やら京懐石なんかを食ってるはずも無く、京都には独特の絶品B級食がいろいろ存在する。京都ラーメンはけっこう有名だが、京都のお好み焼も大阪や神戸とは一味違ってこれがまた美味いのです。
その中の一軒「吉野」は三十三間堂の裏に回って路地の奥。たまにガイドブックなどにも載っているので観光客も来るには来るがまあほとんど地元密着型の名店。京都のお好み焼屋はなぜかホルモン系メニューが充実していることが多いのだがここのホルモンは特に美味い。まずは生レバをスターターに、なぜか他所では全く見た事無いが京都のお好み焼き屋の定番ドリンクの赤酎ハイ。鉄板の焼ける音をBGMに阪神快勝を伝えるデイリースポーツを見ながらお好み焼を待つひと時はまさに関西的至福の時。

まずは京都ホルモンの代名詞「ホソ」の鉄板焼。「ホソ」は小腸のことだがこう呼ぶのは京都独特。大阪では普通マルチョウとかコテッチャンと呼ぶ。大ぶりに切られたここの「ホソ」はコリコリのプリプリでまさに絶品。最後に加えるキャベツは半生だがこれがまたホソの脂と抜群に合う。赤酎ハイのほのかな甘さとも最高のマッチング。やっぱりたまらんウマさ。

京都のお好み焼は大阪とは違い生地を薄く延ばしその上に具を乗せるベタ焼が一般的。どちらかと言うと広島風に近いが広島ほどキャベツをどっさり乗せるわけではない。これにもホソを入れときまひょか。あんまり見た目は美しくないが味は文句無し。真っ黒の辛口どろソースをかければこれがまたたまりませんなあ。これにはやっぱりビールですなぁ。言うまでもありまへんけど箸なんか使うたらあきまへん。テコで切ってそのままテコでいただくのがマナーでっせ。