さぬきうどん平山@前原市

AND2006-07-02

本場讃岐は飯山町の「なかむら」と言えば裏の畑から自分でネギを抜いて来て自分で刻み、讃岐富士を望む庭先に腰をおろして食べることでテレビ的にも一時その名を全国にとどろかせたうどん屋だが、丸亀市にはその兄弟店があってこっちは「中村」。ちとややこしい。その「中村」で修行された方が開いたうどん屋として最近一部で噂の「さぬきうどん平山」に行ってみた。

店内や目の前の通りの雰囲気まで、ほんとに丸亀あたりにごく普通にありそうなうどん屋のたたずまい。店名がシンプルに苗字そのままってのも讃岐風ですな。讃岐だと「谷川」はほんとに谷川の上にあったり、「山越」は谷川側から行くとほんとに山を越えたところにあったり、「山内」はほんとに山の中にあったりするので、欲を言えばほんとに平らな山の上にあったりしたら完璧なのだがそれはまあ良し。

まずはひやひや。麺は讃岐としてはやや細め。第一食感は柔らかめだが最後の瞬間にくにっと押し返してくる感じは、まがう方無き「なかむらDNA」。かつてはかなりゴリゴリ腰のうどんが好きだったが最近はこういう感じの讃岐うどんの方が好ましく感じるのは博多うどんになじんだせいか?すめもイリコがばっちり利いてまるであたりの空間ごと讃岐に瞬間移動したような気さえする。麺通団じゃどう見ても雰囲気は讃岐じゃないもんねえ。

この麺なら間違いなく釜玉だなと追加注文。

釜揚げだけにもともとの柔らかさと弾力がさらに強調されて予想通りくにゅっもちっとたまらん美味さ。こういう釜玉を食べるといつも思うんだけどこれをイタリア人に食わせたらどう思うんだろうねぇ。手打ちパスタなんかよりずっと美味いと思うんだけど。やつらも絶対ヴォーノって言うんじゃないかしらん。

このタイプの麺なら福岡市内でも絶対流行ると思うんだけどあえてこの立地。隣で食べてた家族連れのお母さんは昨日も来たとか言ってたし着実にファンは着いてきているのかな。店の奥さんのお腹も大きいみたいで大変でしょうがすぐ脇のウエストにも負けないで頑張って欲しいもんです。