大津地鶏の里 亀の甲@肥後大津

ついこの間深夜のKBCテレビで見た天草大王の炭火焼があまりにも美味そうだったので行ってみることに。肥後大津駅から2キロほどのところだが辺りは一面の畑で場所が全くわからない。

電話して行き方を聞いてみたが目印になるようなものが全く無いから現在地を説明できないで困る。得られたのは「二つ並んだ赤い屋根を目指して来てください」というドラクエみたいな指示だったが障害物が何も無いから逆に遠くからでもわかるもんでなんとかたどり着く。
天草大王とは昭和初期に絶えてしまった幻の地鶏で、熊本県農業研究センターが10年ほど研究した末に最近復元に成功したとのこと。飼育がかなり難しく県の認定を受けたごくわずかの業者しか飼うことが許されないらしい。卵の管理も非常に厳しくて一般に生卵を販売することも禁止されている。亀の甲は本来その養鶏業者で、ここはそこが直営しているレストランと言う事になる。しかしレストランと言う呼び名は全く似合わんけどね、ここ。


出来ます物は天草大王の炭火焼定食2300円のみ。村の集会所みたいな木造家屋に囲炉裏式のテーブルが並び、そこで大ぶりに切った鶏肉を焼く。ひたすら焼いては食う。ただそれだけなのだがこれがまた何とも素晴らしい〜。地鶏らしい歯応えはあるのにすさまじくジューシー。特にカリッと焼いた皮目のうまい事と言ったらもうたまらん。今まで食べた鶏の中では最高ですな。


定食には他に焼き野菜、玉子焼き、かしわご飯、吸い物が付くが玉子焼きとかしわご飯の美味さも特筆モノ。

実は以前天草大王と称する鶏を博多で食べた事があるが全く別モノ。聞いてみると養鶏業者によって飼い方も違うから一口に天草大王と言ってもみな同じでは無いらしい。亀の甲ではエサとして豆腐を食べさせているとの事。なんでもヒナのうちはオカラも食べるが大きくなるともう食べないんだとさ。なんと贅沢な。せっかくだから鶏舎も見せてもらったが大王の名に恥じぬ身長1メートルにも及ぼうかと言う巨体でものすごいたくましさ。バリー・ボンズ並みに筋骨隆々。こりゃ凄いや。

テレビの効果だろうけど本日は福岡からのお客で予約がいっぱいで当日朝の電話でなんとか入れてもらえた。場所が場所だけに当然ながら電話してから行きましょう。

熊本県菊池郡大津町新差原343
電話 096-293-2861
無休 12:00〜21:00
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