みんずラーメン@門司

さて食後、今度は門司港まで行ってみる。レトロな街並みをぶらつき、出光美術館を冷やかし(ちょっと出し惜しみしてません?出光さん)、魚の干物の試食などしまくる。銀天街アーケードにちょっと気になる看板発見。「立花流麺打ち研究会」「私にうどんを与えてくれた神様に感謝します」

当たりか外れかどっちに転ぶか非常に興味あるが中休み中らしく断念。どなたか行ったことある方情報お願いします。
さて夕方になり最後はどこでシメようか。車でなければ小倉の居酒屋なんてのも非常に惹かれる所だが、ここまで来たらもう一軒麺。うどんの津田屋官兵衛ってのも気になるがうどん、蕎麦と来たら最後はラーメンか。門司にあって全国のラヲタにその名を知られる老舗、「みんずラーメン」(みんは王へんに民。ずは子)。実は去年出張で福岡に来た帰りに突入を試みたけど臨時休業だったのよね。あの頃は1年後福岡に住んでるなんて夢にも思ってませなんだ。

どこにでもある普通のラーメン屋の風情はノスタルジーあふれる年季の塊。70代とおぼしき老夫婦がお二人でやってる。いつまで店があるかわからないという噂も聞いたが、見たところまだまだお元気そうでちょっと安心。時間も早かったので行列もなくすんなり。

まずは「みんずラーメン」。他に普通の「ラーメン」、「特製ラーメン」とあってみんな味が違うらしい。
茶褐色のスープはほどほどにコッテリ。シンプルなトンコツじゃなくていろんな味がマイルドに絡み合いかなり複雑。たぶんタレが独特なんだろうけど何が入ってるのかは想像不能。特製にはニンニク、蜂蜜などが入ってるらしいけどこっちにも何か秘伝の味があるんでしょう。トンコツ不感症のきらいがある私だがこれはかなり好き。具もキクラゲ、もやしなどが割とたくさん入っていて九州にしては具沢山。なんとなくクラシックな滋味系とんこつラーメンをイメージしていたが全然違い、むしろ最近の創作系ラーメン屋で出てきても何の不思議もないですな。
さらに餃子。細めのプロポーションに包んであり両面カリッと焼いてある。皮はそれほど厚くないが鉄なべ系のプロトタイプみたいな感じ。このタレもちょっと独特。芝麻醤か何かが入ってるのかな?ちょっと神戸の餃子の味噌ダレを思いだす。

これもバツグンに美味し。あ〜ビールくれー。車で来るんじゃなかったぁ。正直「史跡を訪ねる」みたいな気持ちで行ったので味自体にはあまり期待してなかったんですが大きく予想を裏切られました。この店非常に好み。特製も食いたいぞ。
客が少なかったせいもあるけど一杯一杯お客にラーメンを出したら食べ始めるまでそばにいて塩加減とかを聞いてくれる。帰る時には「美味しかったですか?」とにこにこと確認。
ほんとに店全体とご主人を含めて無形文化財に指定して欲しいくらいですなあ。食べさせていただくだけでありがたい。そんなラーメンでありました。
これからもあまり頑張りすぎず1日でも長く頑張ってくださいませ。

とうわけで小倉、八幡、門司と北九州麺三昧ツアーは大満足のうちに終了。津田屋官兵衛は次回にしときます。