梅満開@ワッハホール


桂梅團治独演会。梅團治師匠には申し訳ないが実は我が最大のお目当ては東京からのゲスト国本武春。このあいだJALの機内オーディオでたまたま耳にして衝撃を受け、すぐにCDを2枚買ってしまったのだ。東京以外じゃなかなか観られないので大期待。
一応ジャンルとしては浪曲師と言うことになるがそんな枠には全くはまらずまさに世界に通用するエンターテナー。まずは観客への掛け声指導で始まる。出てきたところで「待ってました!」、三味線がベベベンと三つ鳴ったら「たっぷり!」、一声聞いたら「名調子」、ひと節終わると「日本一!」。これができるまで何度もお客に強要する。ただそんな事言われてもうるさいだけだがほんとに「日本一!」と言いたくなるほどの芸があるだけにできるワザ。初めてのお客ばかりだと思うがここまでですでに会場を巻き込んでつかみは完璧。
続いて三味線一本でロックンロール、ブルース、ブルーグラス、日本にもどって津軽三味線、沖縄三線、それから中国へ渡り最後はフラメンコまで弾き分ける。
最後は本題、三味線弾き語りに浪曲のエッセンスもたっぷり入ったオリジナルの「巌流島うた絵巻」。おなじみ武蔵小次郎の決闘を感動的に歌い上げた名作。
機内で聞いたプログラムと全く同じネタだったがやっぱり生は凄いです。もちろん三味線テクも凄いがなんと言ってもノドが凄い。ただの浪曲なんかじゃなくてまさに武春ワールドとしか言いようが無し。ジャンルを超えたウルトラ芸。東京じゃかなり若いファンも多いと言うのもうなづける。
うーむ文字じゃ説明できん…HPでさわりが聴けるので一度お試しを。ぜひ「かわらばん」をクリック。
http://takeharudo.music.coocan.jp/
いやあカギを失くしたおかげでいいもん見た。酔っ払うかどには福来るかな…