志の輔らくご@FUKUOKAメルパルクホール


東京ではパルコ劇場で来年早々ひと月公演する立川志の輔師。チケットもほとんど売れてるらしい。その前の地方公演最後を飾る福岡では1000人のキャパに対して700人ほどの入りか。人口比を考えてももう少し入ってくれてもいいのにね。
いつものように軽く笑わせながらメッセージ性のある(過去の)新作二席の後、三席目は圓生が良く演じたという「江戸の夢」。ひょんなことからとある庄屋の家に奉公することになった流れ者。働き者で礼儀も正しくついには氏素性もわからないまま庄屋の一人娘の婿に入る。そして兄の還暦祝いに江戸へ行った庄屋さんの前に娘婿の真実が明らかに…
終盤のクライマックス、ほとんど無言劇に近い進行は圧巻。聴かせる、魅せる、素晴らしいです。参りました。
志の輔はもう何度も聴いてるけど今日ほど師匠談志に似てきたと思ったのは初めて。特にマクラのとこの間の取り方とか。やっぱり「うじ」は争えませんなあ…。いま最も見るべき噺家だと断言しましょう。(談志は別格としてね。)
中入り前には「六人の会」の志の輔を除く五人(小朝、鶴瓶正蔵(こぶ平)、花録、昇太)の出演する無駄に豪華なビデオ上映。
声を大にして言いたい。福岡の皆さ〜ん。落語っていいですよ〜。

今日のマクラで一番共感したところはホリエモンやら三木谷氏やらの話題の後「日本人って結局金持ちが嫌いなんですよ。」たしかにおいらもそうだわ…。