魔術師

魔術師 (イリュージョニスト)

四肢麻痺の科学捜査官リンカーン・ライムシリーズの第五作。一作目「ボーン・コレクター」はデンゼル・ワシントン、アンジェリーナ・ジョリーで映画化されたけどそんなこととは関係なくどんどん続いてるこのシリーズ。去年出てすぐ買ったんだけどなかなか読めず読み出したらあっという間。
しかし天才的イリュージョニストが連続殺人犯と言うのはちょっと反則なような気もするけど(だって早変わりも縄抜けも自由自在)それでも読ませてしまうのが作者の実力ですな。
読んでる途中で残りページの量からまだまだどんでん返しがあるのが想像つくんだけどさらにその上を行くジェットコースターサスペンス。途中でちょっと説得力の無い展開があるもののそれも伏線になってて最後に全て辻褄が合ってしまう素晴らしさ。参りやした。
これだけを読んでも面白いんだろうけど、このシリーズのもう一つの重要なポイントはライムと、その文字通り手足となって動く婦人警官アメリア・サックスとの関係でそこを知るにはやはり一作目から順に読まないと…。