若桜(わかさ)@大阪駅前第1ビルB2

AND2005-03-17

まあいわゆるカウンター割烹なんですがここの昼飯はおそらく大阪で一番美味い焼き魚定食ではないかと思ってます。
古いビルの地下で特にきれいな店でもなく、魚と小鉢と豚汁(冬場は粕汁)にご飯といたってシンプルな内容で1000円〜1500円(その日の魚次第)とはこの近辺のランチ焼き魚定食相場のおよそ倍。
にもかかわらずいつも満員なのは、やはり魚の質とボリュームが断然だからですな。(もちろんキャパが小さいせいもあるけどね。)養殖ものは出さないのはもちろんの事、例えば同じサバにしてもその辺の店との違いは素人目にも一目瞭然。秋のサンマなんか凄いよ。値段も高いが原価率も充分高いと思われます。旬の魚のじゅうじゅう言ってる焼きたてを、これまたやけどしそうに熱々のご飯と頬張ると日本人で良かったと思える瞬間やね。とろろを付けるとこれがまた美味いのよね。プラス525円と高いけど…
この日はランチタイム最後の客として滑り込んだためもうネタがなく、小さめの鮭の焼いたのと鰈の煮付けの「抱き合わせ」定食ミニとろろ付き(普通はありません)になってむしろラッキー。煮付けもメチャ( ゜Д゜)ウマー。(写真ではあまり美味そうに見えなくて残念)

思えばここ何年かは鰆とか寒ブリとか季節感をここで教えてもらったような気が。今年はここでサンマの塩焼き食えないのかなあ…福岡でもここに匹敵する店を探さねば。

それにしてもここのご主人良く喋る。聞いてもないのに薀蓄を語る語る。こういうとこは大概駄目なもんですがここは例外的。人間国宝桂米朝師匠とその一門の噺家さんも良く来るそうですがざこば師匠とは全く合わないらしい。それもよ〜くわかる。

夜は要予約、おまかせ料理で一万円くらい。まずは昼からどうぞ。