別府温泉、明礬温泉

AND2005-12-02

本日は別府で仕事がある妻に便乗して温泉三昧としゃれ込むことに。
昼前別府に着き、まずは駅前高等温泉でひと風呂。ネーミングといいたたずまいといい昭和30年代チックな良い感じ。
昼飯を軽く済ませ仕事に向かう妻と別れ、一人別府八湯の中でも一番山の方にある明礬温泉へ。以前一度浸かったことがある泥湯で有名な別府温泉保養ランドへまた行ってみようかと思ったがこちらのメインは巨大な露天風呂。あいにくの雨が激しくなってきたので方針変更、手持ちのガイドで「別府で唯一、強酸性の緑礬泉」というフレーズが気になっていた山田屋を探す。
細い脇道を入っていったところに山田屋旅館を見つけるが、玄関から入り大声でしばらく呼びかけてみてもまったく人の気配が無し。やむなく電話をかけてみるとどこかに転送されたようで返答あり。今、出かけているのでもし良かったら下駄箱の上にお金を置いて風呂に入って行ってくれても良いとのこと。何たる大らかさ。空き巣なんてものは全く想定外なんですね。
電話で指示された通りに400円を下駄箱の上に置き、ちょっと離れた別棟の風呂を見つけ、素朴な薬師如来像を横目に階段を下りていくとついに小さな浴槽発見。ほとんどRPGのダンジョンだね。現れた温泉は黒っぽい緑色に妖しく光る。こんなの初めて見た。浸かってみると身体のデリケートゾーンにかすかに沁みるような感覚もあり、指に付いた湯をちょっとなめてみるとレモン並みの酸っぱさ。さすがPH1.7。なんか知らないけど雰囲気的にとっても効きそうな凄い湯。

うーむ凄いとうなりながら風呂から上がり、20mほど離れた鶴寿泉という共同浴場に向かう。料金は真ん中にまつられたお地蔵さんへのお賽銭。こちらはほんとに地元密着のお湯、入る方々はチャリンとお賽銭を入れリンを軽く鳴らして拝んでから入っていく。なんかいいですねえこういうのも。

こちらのお湯はきれいな乳白色。とめどなく湧いてる感じで結構熱め。源泉もほんのちょっとしか離れていないはずなのに全然違う湯が出るってのが不思議ですねえ。

しかし山田屋といい鶴寿泉といいこの感覚は、中讃のディープうどん屋を回ってる時と非常に近い。温泉巡り、こりゃ面白そう。さてこの調子でもう一軒。
最初は鍋山の湯、鶴の湯、ヘビん湯という野湯の秘湯に入ってみるつもりだったが天気も悪いのでまた次の機会とし、軟弱に大駐車場完備の明礬湯の里へ。こちらは600円と高価だけありきれいな脱衣所、立派な露天風呂。

前の二つと比べれば一番万人受けしそうだがしかしお湯はやっぱり凄い。硫黄の香り高く底がかすかに見える程度の濁り湯。讃岐うどんで言うなら鶴寿泉が「なかむら」とすればこちらは「長田」か?
しかし土日は観光バスのルートになって芋洗い状態だったりするらしいから平日だったのがいいのかも。これで天気がよければ景色も最高のはずなんだけどね。

「ああ満足」と少しのぼせ加減で別府市街へもどる。