開館110年記念−美のかけはし−@京都国立博物館


京都国立博物館の至宝がずらりと並んだこの展覧会だが今回の目玉はなんと言っても俵屋宗達風神雷神図屏風。たぶん日本人なら誰でも知ってるアレ。普段は倉庫の奥にきっちりしまわれているため、京都に行ってもめったに見る事はできないのだ。

複製や印刷などではさんざん見た事のあるこの絵だが、まず驚くのはこの地の金箔の色の深い事。こりゃ実物を見ないことには全くわかりませんな。そのすさまじく深みのある金色の空間を挟んで両端に対峙している二体の鬼神の躍動感たるや。ぶっとい線で一種荒っぽく描かれているのにここに全てが描きこまれている感じ。見てると自然と笑ってしまうほどにユーモラス。日本最高の名画と言う人もいるようだけどそれは充分うなずけるねえ。
ちなみにこの屏風の展示は6日まで。ほんとに出し惜しみなんだから。まあそれほど光に当てたくないってことなんでしょうね。8日からはこれもやっぱり絶対に教科書に載ってた源頼朝像が出るそうな。