大ギンギラ博覧会2007流通戦争スペシャル@西鉄ホール

AND2007-04-23

またまたひと月も更新をサボっているうちにいつの間にやら二度目の福岡引越し記念日4月20日も過ぎました。つうわけで福岡在住2周年を記念して行ってきたのがギンギラ太陽'sの10周年記念公演。

まずは恒例開演前の大写真撮影会は新天町商店街のお店キャラが勢ぞろい。そして今回の演目は昭和46年のダイエーショッパーズ天神進出から現在に至るまでの天神・博多のデパート、流通業界の栄枯盛衰を描いた2時間にわたる大作。

こちらも福岡経験値を多少多少積んだため去年の秋に比べると地元にしかわからないネタの理解度もかなリアップしているのが喜ばしい限り。そして現IMSの場所に中洲の玉屋が出店する話があったとか、ダイエーのオープン時のテープカットには石坂浩二浅丘ルリ子夫妻が来たとか新たなカルトネタも色々仕入れさらに福岡経験値向上。一度ユーテクプラザにも入ってみたかったねえ。
しかし最前列に座ってたもんでステージに引っ張り出されて芝居にも参加するハメに。まあ2時間飽きずに楽しめましたけどね。

クリスマスカレー@天神

天神ビルのクリニックで生活習慣病検診を受け解放されたのが12時過ぎ。当然ながら昨夜9時以降、胃に入れたのがバリウム一杯だけという状況のためともかく近場でメシを食おうと天神ビルの地下飲食街へ直行。喜多楼でちゃんぽんでもと思って覗いてみるがまさに昼時のピークタイムで席は無し。仕方無しにあたりをぶらぶら物色していると新しいカレー屋が出来ているのに気付く。「1度目はオドロキ!2度目にウナヅキ!3度目でヤミツキ!新感覚カレーをお楽しみ下さい。」のコピーにムムッと惹かれて店内へ。メニューはカレー740円とカレー大盛100円増しのみ。トッピングは玉子50円のみと極度にシンプル、ちょい高め。


何となくそんな気がしていたが出てきたカレーを見るとまさにビンゴ!楕円形の皿にこんもりと盛られたご飯、付けあわせのキャベツのピクルス。こりゃまるでインデアンカレーでないの。
インデアンカレー」は戦後間もなく開店し現在大阪に数店舗展開する老舗カレー店。その独特の甘くて辛くて濃厚な味は関西では熱烈なファンも多く、最近東京は丸の内にも出店している。どうやらここは直接の関係は無さそうなので恐らくインデアン・インスパイア系とでも言うべきカレーですな。味の方は本家インデアンと比べると甘さも辛さもちょっと控えめか?実はこの手のカレーはそれほど好みでないのでインデアンカレーもしばらく食べてないからあまり当てにはならんけどね。
聞けば去年のまさしくクリスマス頃にオープンしたらしい。インデアンとの関係まではさすがに聞かなかったが…。あ、そうそう毎月24,25日には玉子無料サービスとのことデス。

威海@舞鶴

久々に威海の水餃子が食べたくなって電話してみたところ営業してるとのこと。日曜は休みだけど祝日はやってるのね。
この店のスペシャリテ鰆の水餃子、さらに海老と帆立の水餃子も相変わらずのウマさ。そして今日のお薦めメニューで目に付いたのが「蕾菜(つぼみな)のニンニク炒め」。

これがまたかすかな苦味と甘味のまさに「春味」。この蕾菜にはあんまりなじみが無いので何のか聞いて見たら、生のものを持ってきてくれた。見た目はタラの芽とふきのとうを掛け合わせて赤ん坊の拳くらいに太らせたようなもの。いったい何の菜っ葉の蕾なんでしょうか。
〆はいつもの刀削麺にしようかと思ったが気分を変えてこの店で初めて食べる五目炒飯。

炒飯食べると中華の料理人の腕がわかると良く聞くが、これがまたさすがの炒飯。パラリとした焼き具合も抜群だし、みじん切りのセロリのプチプチ食感と香りがちょっと珍しいけどたまりません。セロリのみじん切り、今度真似してみよ。

大名華風@大名

AND2007-03-13

さて昨日行かなかった十八番に今日こそはと思ったがその向かいの大名華風の店先で見かけた牡蠣入りダールー麺(蛎黄打ル麺)のPOPが気になる。まあ牡蠣シーズンも間もなく終了、今日食わないと次回は来シーズンかもという事で牡蠣フェチとしては行ってみる事に。


うーむ、まさしくダールー麺。あんかけと言うよりスープ全体にトロミが付いてちゃんぽん風ヤワヤワ麺とまさに渾然一体。どこまでが麺でどこまでがスープかの境界線すら怪しい。そこにぷりぷりの牡蠣が絡まるとその食感はいやがおうにも強調される。半分くらい食べたところで酢とラー油を投入して牡蠣風味酸辣湯麺にして完食すればコピー通り全身ポッカポカ。
たっぷりスープを吸った麺は丼の底までしっかり入っててかなりのボリューム、そこに大ぶりの牡蠣が五六粒ということを考えると900円も納得。ま、ヤワヤワ麺がダメな人は絶対手を出さないほうがいいけれど、牡蠣フェチにはまずまずのお勧めですな。

ポカラキッチン@赤坂

AND2007-03-12

皿うどんかチャンポンをと思って赤坂サニー地下の「十八番」を目指したが、隣のネパール料理店の前の「毎週月火、カリービュッフェ」始めましたなる貼り紙に負け寸前で方針転換。ポカラキッチンは薬院のエベレストキッチンの姉妹店。思い起こせばもう20年も前、インドはバラナシからオンボロバスで二日かけて山を越えポカラまで行ったことを思い出す。当時のポカラはまだ素朴な山村の雰囲気だったが、最近ではすっかりどこかのペンション村みたいになってしまったという噂。ポカラキッチンの店内もどちらかというと最近のポカラ風か?エベレストキッチンよりもややファンシーな雰囲気。


カリービュッフェはカリーが四種、豆腐のアチャール、サラダに鶏の唐揚げ、ネパールのパンと揚げパン、ライス、漬物、ヨーグルトが食べ放題と言うなかなか充実のラインアップ。カリーはインド風よりはややあっさり目、それぞれスパイス使いが微妙に異なる芸の細かさ。豆腐のアチャールはカレー味の麻婆豆腐といった趣きだし、漬物も見た目ほとんど辛子高菜で味は酸っぱいカレー風味の辛子高菜ってのがなかなか面白い。

ご飯が日本米なのとパンが冷めかかってるのがちょっと残念だが「お試し」としてはまずまず。今度ビュッフェじゃない時に来てみたいですな。辛さもアップできるしきっとパンも熱々でしょ。

天念寺修正鬼会(てんねんじしゅじょうおにえ)@豊後高田

AND2007-02-24

アメリカから帰ってきたと思ったらすぐに大分県は国東半島の山中へ。けっこういろんな祭を見てきたが、天念寺修正鬼会はまさに「奇祭」という言葉がぴったりの、そしてやたらに楽しい祭だった。

豊後高田市、昭和の街から車で30分ほど、川の中の石に彫られた不動明王が地元の信仰を集める長岩屋地区。その川中不動のほとりのある小さなお堂が修正鬼会の舞台となる。1200年の歴史があるという修正鬼会は旧暦正月七日に行われる五穀豊穣、国家安泰を祈願する行事。かつては国東半島各地の寺で行われていたようだが今ではここと、もう一つ岩戸寺と成仏寺と言う寺で隔年交互に行われるだけらしい。
修正鬼会は火祭り。まずは火災防止のため昼間、藁葺きのお堂の屋根に入念に放水が行われる。

堂の中では勤行が行われる。この時焼き餅に柚子胡椒をたっぷり塗りつけた「鬼の目覚まし」と呼ばれるものを食べるのが慣わし。ありがたい事に辛いのが苦手らしい坊さんから一本いただく事ができたがこれがもう辛いの何の。みんな一所懸命柚子胡椒をこそぎ落としながら食べていたのも良くわかる。



日が暮れるとまずは僧侶と介錯と呼ばれる人達が川の身を清める。そして5メートルの大松明(たいまつ)に火を着けお堂の前まで運び振り回すわ、松明同士をぶつけ合うわ、松明を石段にたたきつけるわという「献灯の儀」が行われる。こりゃ確かにあらかじめ水をかけとかなきゃ危なくてしょうがない。


そして夜の勤行が終わるといよいよ独特の祭の始まり。坊さん達が香水棒という棒を持ちお経のリズムに合わせて二人一組で軽快に踊りだす。板の間で下駄履き、リズムに合わせてステップを踏むためまるで坊さんのタップダンス。これが見もの。楽しいったらありゃしない。


すっかり会場があったまったところで真打の鬼の登場。ここでは鬼と言っても悪者ではなく神様仏様の化身。災いを祓い、鎮めてくれるありがたい鬼様なのである。しかしそうは言っても鬼は鬼。やることはかなり荒っぽい。僧侶が「鬼の目」と呼ばれる餅をまくと、その餅を捕った人を追い掛け回し松明で叩くのだ。餅は小さく割られてたくさんの人の手に渡るため、鬼は堂内中を走り回る事になる。もともと狭いお堂の中に観客はぎっしり。そこを火のついた松明を持った介錯と鬼とが走るのだからもうえらい騒ぎ。松明を柱や梁に叩きつけるもんだから火の粉は舞い飛び阿鼻叫喚。なんとなく自分の周りが焦げ臭いなあと思ったら松明のカケラが袖口に飛び込んでくすぶっておりました。これから見に行く方は必ず燃えにくい服、焦げてもいい服を着て行くことをオススメします。



鬼がしばし走り回った後、介錯が鬼を後ろから羽交い絞めにして鬼の狼藉は終了。その後希望者の善男善女が堂の中に進み、無病息災を祈願して鬼に松明で背中を叩いてもらう「加持の儀式」。しっかりやってもらったがこれがまた想像以上に力一杯バシッと叩かれる。さすがは鬼。こんだけたたかれりゃ一年は安泰でしょう。

それにしてもまさに天下の奇祭。こりゃ面白いわ。

NCAAバスケットボール ASU対USC

最後の夜も特に行くところもなし。NBAのオールスターもテレビで見ていては日本と変わらんし…と思っていたところでたまたま新聞で見つけたのが大学バスケットの試合。こんなのも面白そうだと行ってみる事に。

そもそもアメリカではこの時期フットボールと野球の端境期。NBA、NHLのプレーオフ争いもまだまだこれからということでプロも含めたあらゆるスポーツの中でカレッジバスケットが一番盛り上がる季節らしい。3月に行われる全米大学選手権(通称マーチマッドネス)の出場権を賭けた戦いが全土で展開され、スポーツニュースもこれ一色なのだ。
この日は地元のアリゾナ州立大(ASU)がLAの強豪南カリフォルニア大(USC)を迎え撃つ。会場はASU構内のアリーナだがプロの会場とまでは行かないものの1万人近くは入りそうな立派な物。

地元のASUサンデビルズはなんとただいま14連敗中。対するUSCはこの時点で全米ランク20位台の強豪。しかしASUは前の試合でさらに強豪のUCLAに善戦しており今日こそは連敗脱出をと観客はみな鼻息荒い。

しかし試合は前半両チームのシュートがハズレまくる展開でやっぱりNBAとは大違い。じわじわと点差も離れちょっとがっかりして途中で帰ろうかと相談しているうちに後半ASUがこの日初のダンクを決めたところから展開が一変。3ポイントシュートが立て続けに決まりだしあれよあれよと言う間に大逆転。会場のボルテージはとどまるところを知らず、にわかASUファンと化した我々も一緒に大騒ぎ。そのまま逃げ切って久々の大金星を挙げた瞬間にはコート内に観客がなだれ込みまさに優勝したかのようなお祭騒ぎ。

こちらも隣のオッチャンとハイタッチして大喜び。かわいい女の子でもいたらこの機会にハグしまくるところだったが残念ながらそうはウマくいかず。まあそれにしても面白かったことよ。